そもそも食事とは

Beauty✻Life通信   Vol.4

栄養や食事に関しての情報も多くあります。

○○ダイエット、○○制限、○○コントロールなど、内容をみると、なかには真逆のことが提唱されていることもあります。一体、どの情報を信じればよいのか迷うことはありませんか。

そもそも食事とは何なのか、7つにまとめました。

1.コミュニケーションの場

家族・親しい人と食事の時間をともにすることは、大事なコミュニケーションの場になりますね。
「家族団らん」「懇親会」、いずれも「食」というキーワードが連想されます。

また社会的にも商談などの際は「会食」をとおして、お互いを知り信頼関係を築いていくこともあるでしょう。

2.教育の機会(食育)

文部科学省では食育で身につけることを以下のように記しています。

・食べ物を大事にする感謝の心
・好き嫌いしないで栄養バランスよく食べること
・食事のマナーなどの社会性
・食事の重要性や心身の健康
・安全や品質など食品を選択する能力
・地域の産物や歴史など食文化の理解など

大人である私たちも、身につけることはできているか、ご自身で再確認してもいいですね。

3.QOLの向上

ライフステージに合った食事、生活環境に合わせた食事、人それぞれ異なります。

育ちざかりに必要な栄養とエネルギー量、老年期に必要な栄養とエネルギー量。
デスクワークが多いの方に必要な栄養とエネルギー量、肉体労働が多い方の必要な栄養とエネルギー量。食事にこだわるプロのスポーツ選手がいるほど、食事は日々の生活のパフォーマンスに大きく影響しています。

ご自分に合った食事をすることでQOL(生活の質)が向上するといっても過言ではないのです。

4.生活のリズムを整える

食事のタイミングに関しても諸説あります。

夕食をとらずにプチ断食、昼食はナッツ等で軽くすませる、午前中は空腹がよい。
こちらの内容をみると、朝、昼、晩、3食食べないほうがいいの?1日2食にするなら、いつ?

疑問に思いませんか。美容・健康の情報を気にされている方は感じる疑問ではないでしょうか。

精神疾患を患っている方は、一日3食食べることを推奨されています。
幼児期では3食以外におやつも食べます。介護施設等もおやつの時間があります。○○をしたらおやつの時間といったように、食事は生活のリズムを整える役割もあるのです。

私の身近な話になりますが、医師は昼食を食べれないことが多くあります。外来にしても、検査・手術にしても時間どおりに終わらないことが多く、昼食をとらないリズムになる医師が多いのが現状です。長年そのリズムで過ごすと昼食がとれる環境になっても、それまでのリズムがいいという医師も珍しくありません。

私たち看護師は食べる時間、寝る時間が不規則な場合があります。その環境に慣れ、ある時規則正しい生活になったときに気づくことが多々あるのです。慢性的に疲労を感じていたことを。看護師に限らず、規則正しい生活をするだけで体の不調が改善されることを知っている方も多いのではないでしょうか。

ご自分に合うリズムを試しながら、人それぞれにあった食事のタイミングがある、と頭の片隅にでも置いておいてください。

5.楽しみの機会・欲求を満たす

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが考案したマズローの欲求5段階説と呼ばれるものがあります。最も基本的な欲求が生理的欲求といわれ、食も含まれるのです。

空腹を満たすことは生理的現象の一つです。満腹感は幸福感だけでなく活力となり、やる気が出てきますね。

6.伝統・文化の継承

食文化、といった言葉があるように地域や季節ごとの食にまつわる文化があります。

日本では、おせち料理、お節句、といった文化があります。和食と呼ばれる日本食は世界的にも注目を浴びているものです。

ぜひ大切にしていきたいものです。

7.栄養をとる

最後になりますが、生命維持のために食事は欠かせません。

そして、食べたもので身体がつくられるますので、健康美には欠くことができません。

五大栄養素+ポリフェノールや食物繊維をバランスよくとりましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

治療中の方で制限がある方を除きますが、食事において制限をすることよりもバランスを重視するほうがストレスなく続けられるのではないでしょうか。

次世代のためのBeauty✻Lifeモールでも、おすすめの食材や栄養素などをご紹介しますが、「適量」がいいのです。いくら○○がいいといっても過剰摂取しては、体には負担となり毒にさえなり得るのです。逆に○○はよくないから、食べたいけれど我慢するばかりではストレスになります。少量摂取して「美味しい」と幸福ホルモンに変換する発想はいかがでしょうか。
そもそも私たちの身体には恒常性(ホメオスタシス)といってからだの状態を一定に保つ力もあります。肝臓は解毒作用もあります。

食事の時間を「楽しい時間」とすることで、消化・吸収も促進されます。脳内で幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも分泌されると言われています。                   

○○ダイエット、○○制限、○○コントロールも適度に生活に取り入れながら、ご自身にあったスタイルを見つけることができるといいですね。


紫陽花の季節になりましたね。
今回の写真は、日常の中で撮った一枚です。
今の季節は、いたるところで色んな種類の紫陽花を目にすることができます。
雨が多くなり、憂鬱な気持ちになりがちですが、お花をみて「キレイ!」と感じることは、心地よく五感が刺激されてストレス緩和につながると言われています。
日常の中で「キレイ!」と感じる出来事を増やし、ご自身でHappy Lifeをつくっていきませんか。

看護師MIKIKO

【バックナンバー】
✻ 知ると好きになる⁈―クルクミンの話―
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