知ると好きになる⁈―クルクミンの話―

Beauty✻Life通信   Vol.1

突然ですがカレーは好きですか?
今回はカレーには欠かせない色付けスパイス「クルクミン」のお話です。

クルクミンとは

「クルクミン」とは、ウコンに含まれるポリフェノールの一種。ウコンの根に含まれておりショウガ科の植物です。
ウコンの根を乾燥後に粉末状にし、ターメリックというスパイスとして流通しています。
クルクミンは、古くから染物や料理などに使用されてきました。
アーユルヴェーダなどのインドの伝統医学や中国伝統医学などの東アジアの医療システムでも活用されています。
実は、近年、クルクミンの科学的根拠(エビデンス)が論文などで発表されているほど注目すべきスパイスなのです。

クルクミンの特徴を4つご紹介します。

1.肝臓の働きを助け二日酔い予防

お酒を摂取すると、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに変わり、さらに酢酸に変わります。悪酔いや二日酔いの原因のひとつはアセトアルデヒドですが、これを分解して酢酸に変える酵素がアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)。
そこで登場するのがクルクミンです。クルクミンは胆汁の分泌を促し、アセトアルデヒドの代謝を促進し二日酔い予防につながります。

2.コレステロール値の抑制

クルクミンの胆汁の分泌を促進する作用には、コレステロールの低減効果があると考えられています。胆汁に含まれる胆汁酸はコレステロールから作られるため、胆汁の分泌が促進されればその分コレステロールが必要となるので、結果的にコレステロール値が下がるとされているのです。コレステロール値が下がることで糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病予防にもつながります。

3.抗老化・アンチエイジング(抗酸化作用、抗炎症作用)

クルクミンには抗酸化作用、抗炎症作用があるとされています。
クルクミンの作用により活性酸素が抑制されることで、肌のしみ、しわなどの老化を緩やかにし美肌維持効果があると期待されます。

この他、クルクミンは脳の炎症を減らすことで、うつ病を改善してくれる可能性や、βアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少させることで、アルツハイマー型認知症の予防になる等の研究もされています。

4.抗腫瘍効果

前述したようにクルクミンには抗酸化・抗炎症作用があるため、がん予防も期待できます。さらに、がん細胞の増殖シグナルを阻害したり、がん細胞に対する細胞死(アポトーシス)の導入作用等も認められるとの論文もあります。

お役立ち情報

ターメリックやカレー粉などでクルクミンの黄色いシミがついた時は、シミの部分を水洗い、または石けんでかるく洗ってから、よく日光に当てて干せば、紫外線によって色素成分が分解され消失します。

簡単レシピ:豚肉のスパイス焼き


材料を混ぜて冷蔵庫に入れておけば、食べたいときに焼くだけ。
玉ねぎにカレー味が染みて美味しいです。
塩分制限したい人にもオススメ。

【材料】
・市販のカレーパウダー 大さじ2
・ショウガ  適量
・豚肉  200gくらい
(ロースでもバラでもお好みの部位)
・玉ねぎ   小1個
・エノキ   1/3株
・調理酒   適量

【作り方】
①玉ねぎはスライスする
②ショウガは千切りでも、すりおろしてもOK
③エノキは半分に切る
➃材料を全て混ぜ、調理酒は材料全体にいきわたる程度いれる
⑤冷蔵庫で味をしみこませた後に焼く
⑥お好みでサニーレタスの上に盛りつけると、たくさんの野菜を食べることができます

看護師MIKIKO

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