こんにちは。神宮外苑WomanLifeClinicの伊沢です。
同年代の更年期時期の女性患者様を多く拝見しております。
20代の時にはダイエットやニキビが気になって、30代になりシミやシワが気になるようになり、35歳を過ぎた頃から自分自身の体の変化を感じて抗老化診療の大切さを実感するようになりました。同じ年代を生きる女性のために、自分も受けたい治療を提案していく。その1つが再生医療です。
私たちのクリニックで受けられる再生医療には女性にとっては特に嬉しいポイントがあります。
1つ目は老化に対する再生医療に力を入れていること。
2つ目はご自分の月経血つまり生理の血を使った治療が受けられること。つまり非侵襲的な治療が行えることです。
これらは大きな特徴です。
それでは、当院での再生医療を順番に説明していきます。
がんは、体のなかの正常な細胞の遺伝子が変化を起こして異常な細胞(がん細胞)となり、歯止めがかからずに増えていって一定の大きさになったときに、初めて「がん」として発見されます。
でも、私たちの体には、異常をきたした細胞を取り除いてくれるさまざまな方法が備わっていますので、体の中で「自分ではない」異物とみなされた悪い細胞を、NK細胞などが攻撃してくれているのです。
では、手代木先生のスライドから分かりやすいものを拝借します。
がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2~10個程度の傷がつくことにより、発生します。これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されるということもわかっています。つまり細胞レベルのがんの発生から発見できるサイズになるまでには、長い時間10年以上かかることもあります。細胞レベルでの異常細胞を排除してくれるNK細胞は働き者のとてもありがたい細胞ともいえます。
ただし、細胞は取り除くだけではなく、補うこともとても大切です。
年齢を重ねていくと体の細胞はどんどん減っていきます。ダメージをうけても元気な細胞がきちんと作られれば病気にはならず、私たちはずっと元気にいられるはず。
幹細胞には、細胞がダメージを受けたり、失われてしまったりすると、代わりの細胞を供給するための細胞供給源となる役割があります。
つまり、幹細胞療法で幹細胞を補充することにより何回も細胞分裂できる細胞供給源を増やすことができるのです。
これってすごく魅力的ですよね。
神宮外苑WomanLifeClinicでは、月経血の中に含まれている幹細胞を用いて治療を受けて頂けるので、細胞採取が痛くないんです。痛くない細胞採取の方法のことを非侵襲的な採取と呼びます。これはとても優れている方法で、世界的にも注目を集めているんです。
月経血の中には、5mlくらいの中に500万セルくらいの幹細胞が含まれていることが分かっています。もちろん個人差がありますので多い人も少ない人もいます。
でも、これまで捨ててしまっていた月経血の中にこんな素敵な細胞がたくさん含まれていることが分かったら、それを生かした治療が受けてみたくなりませんか。
痛くないない採取で自分の体を若々しく元気に保てたらとても嬉しいですよね。
もちろん、治療に際しては、細かい適応をみたす必要がありますが、気になる方はご来院ください。
先日、日本再生医療学会でもこの細胞について発表してきましたので、これからこういった内容も含めて皆さまと一緒に学べたらと思っております。
このコラムでも月経血幹細胞を中心とした再生医療についてご紹介していきますので、楽しくすこしずつ一緒に学んで元気な体をつくっていきましょう。
神宮外苑Woman Life Clinic
院長 伊沢博美
<神宮外苑WomanLifeClinicの加齢に関連する再生医療>
幹細胞治療
【卵巣機能低下に対する自家月経血由来幹細胞の静脈投与】
計画番号PB3200082
【身体の加齢性変化(フレイルおよびプレフレイル)に対する自家脂肪由来幹細胞の静脈投与】
計画番号PB3200087
【加齢性皮膚変化に対する自家脂肪由来幹細胞の皮下注入】
計画番号PB3200056
NK細胞
【老化に伴う免疫低下に対するNK細胞医療】
計画番号PC3220230